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黒い空のした、ひとの住めない国が・・・​

「いったいどこに住んでるの?」 とパガド(タロットカードの1枚目。「魔術師」「手品師」とも呼ばれる)が質問する。

「もうだれもどこにも住めないんだ」 と子どもがこたえる。

「とにかく、ぼくはだめなんだ」
「じゃ、私もだめだな」 とパガドは言って考えこむ。 
「なにをしようか?」

「いっしょに出かけられないかな」 と子どもが提案する。「そして新しい世界を捜すんだ。ぼくたちふたりが住めるような」
「そいつはいい考えだ」 とパガドが言って、大きくて奇妙な帽子をかぶる。「で、もし見つからないなら、私たちが魔法で世界を呼びだすんだ」
「そんなことできるの?」 と子どもがたずねる。
「まだ試してみたことはない」 とパガドが答える。「だが、きみが手伝ってくれるんなら・・・・」

 

ミ​​ヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡』より

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